ふと、未来の自分になにかしらのよくないことが起こることもあるかもしれないなぁと思った。
お蔭様で大きな病気もなく、割と元気に生活できてはいるけれど、それはあたりまえのことではないし、良くも悪くも予測できないことが起こるのが人生だ。
当時35歳の私にもこんなことがあった。
会社で仕事をしていると急にお腹が痛くなった。どうせただの腹痛だと思ってトイレに行ったのだけれど、何かが出てくるわけでもなく、その痛みはじわじわと増していったのだ。
その時私はただの腹痛ではないと感じとても焦った記憶がある。
痛すぎたので、上司に言って横になってみたのだが、痛みはおさまるどころかさらに増し、ついには動けなくなってしまった。
運悪くその日は大晦日。
多くの病院が休みで、やっているのは大きな病院の救急外来だけだった。
「この痛みを早くなんとかしてくれ」と心の中で叫んでいたが、救急車が瞬間移動して来れるはずもなく、私は救急車が来るまでその激痛にただただ耐えるしかなかった。
数分後、ストレッチャーで救急車に運ばれたけれど、痛みがどんどん増してくるので私は車内で「〇ぬ、〇ぬ、〇ぬ」と小声で叫び続けた。
なぜ小声なのかというと、お腹が痛すぎて呼吸が薄くなり、声が出せなくなっていたのだ。
それだけではない、呼吸が薄くなることで指先に血液が回らなくなって痺れてきていた。
お腹の激痛、寒気、手の痺れによって私は本気で〇ぬのではないかと半ばあきらめていた。
もうだめだろう。
「着きましたよ」と救急隊員に言われ、救急車の外へ運ばれた瞬間激痛すぎて私はストレッチャーの上で嘔吐して気を失った。
目が覚めたのはベッドの上。いつのまにか腕には点滴の管が付いていた。そして、痛みはなくなっていた。
私は痛み止めを処方されて痛みから解放されていたのだ。
医師の診察を受けて説明を聞くと、私は「【尿管結石】になっていた」とのことだった。
腎臓で作られた尿は、尿管から膀胱を経て、尿道を通って排出されます。この尿の通り道が尿路です。腎臓でできた結石が尿路に引っかかって痛みなどの症状を起こす病気を総称して「尿路結石」と呼び、腎臓結石、尿路結石、膀胱結石、尿道結石が含まれます。結石が詰まっていると腎機能の低下につながりかねないため、早期の治療が重要です。
すやま泌尿器科クリニック https://www.suyama-clinic.com/stone(2024/0609)
尿路結石を調べていくと、【 人類最強の痛み 】と称されているので納得した。〇ぬ!と思って気を失うほどの痛みだったのだ。
私はそれからというもの、いつ〇んでも後悔のないように以前よりも毎日を大事に生活していこうと思った。
いつ命が無くなっても決しておかしなことではないのだから。
最後に、1989年に制作された映画で「理不尽な社会で自分の人生をどういきていくか」を強く意識させられる映画をご紹介します。【 いまを生きる 】よかったら観てください。